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BC 300
ワイドでフラットな周波数特性、余裕のあるヘッドルーム、エレクトリック・ベース、アップライト・ベースに特化したアンプ、それがWarwickのベースアンプ・シリーズです。
エレクトロニクスの全般的な低価格化と急速な発展に伴い、近年ではレコーディングなどでより高いサウンド・クオリティを求めるミュージシャンの層が非常に厚くなりました。ところがベースの世界ではその恩恵はわずかなものでした。そこでWarwickのベースアンプ・シリーズの登場となるのです。回路設計、スピーカー設計、製造技術すべてを飛躍的に進化させ、さらに厳選された高品質パーツにより作り上げました。
クラスA回路を採用
クラスAアンプは、他のアンプ回路を凌駕するリニアな特性と簡素なパーツ構成に定評があり、増幅回路にはバイアス電流が流れていますので常に導通した状態をキープしています。つまり、アンプが常にオンの状態になっていますので、AB級やB級アンプで発生するようなクロスオーバー・ディストーションがないという特長があります。
低インピーダンス回路を採用
内部電子回路を低インピーダンス設計にすることにより、熱によるノイズを低く抑えることができます。トーン・コントロールのミッドとハイをほどよく上げると適正インピーダンスが得られ、ヒスノイズを排除できると同時に幅広いサウンド・メイキングをお楽しみいただけます。
ダイナミック・ディストーション・リミッター™
アンプ回路の許容量がオーバーすると歪が発生し、電源部からアンプ部に電源をさらに供給することが不可能になります。これを避けるために一定レベルを超える信号をストップさせるリミッターを使用するのは広く知られた手法です。オーディオ・リミッターの動作は、設定されている信号レベル(スレッショルド)を超える信号のレベルを一定レベルの範囲内に抑えるというものです。但しこの手法は常に変化するオーディオ・レベルに対し必ずしも完璧に反応するわけではなく、また同時に不自然な音量変化の原因になることもあります。そこで私たちワーウィックはオーディオ・リミッター回路の代わりに、パワーアンプ部で発生する歪を監視し、わずかでも歪が発生すると即座に信号をリミットする回路を開発しました。これにより、他の同クラスのアンプでは5~10%ある歪率(THD)を0.3%以内に抑えることを実現しました。歪率が高いということは、例えば600ワットのアンプで600ワットの出力を得ようとしてもサウンドとしては歪が激しく、クリーンなサウンドになるまで出力をずっと下げなくてはならないのです。
一方で歪にも望ましいタイプのものもありますが、それはトランジスター・アンプによるものではなく、チューブ・アンプやエフェクト・ペダルによるものが一般的です。私たちワーウィックのアンプ作りのゴールは、可能な限りクリーンなアンプを作り上げ、クリーンなトーンはもちろんのこと、歪んだトーンも歪のレベル、タイプも自由に作り出せる自由度の高いアンプをミュージシャンに送り出すことなのです。
最適化設計のスピーカーを採用
ワーウィック・ベースアンプ・シリーズのスピーカー、キャビネットはアンプ回路などのエレクトロニクス部に最適化した設計が行われ、アンプのサウンドを余すところなく放出します。すべてのパーツはこのアンプ・シリーズのために設計されたもので、あらゆるサウンド・スタイルに対応します。

SPECIFICATIONS
・ベース・コンボ・アンプ
・300ワット・パワー・アンプ採用
・4インチ高音用ホーン
・15インチWarwick カスタム・スピーカー搭載
・バスレフ構造キャビネット
・堅牢なメタル・グリル
・ノイズを低減するクラスAプリアンプ
・2バンドEQ (ベース、トレブル)
・10バンド・グラフィック・イコライザー(スイッチ付き)
・コンプレッサー(アジャスタブル、スイッチ付き)
・冷却ファン
・2インプット(パッシブ/アクティブ) 同時使用可能
・ライン・アウト端子(グラウンド・リフト・スイッチ付き)
・DIアウト端子(プリ/ポストEQスイッチ付き)
・エフェクト・ループ端子
・チューナー・アウト端子
・MP3プレイヤーなどの接続が可能なAUXステレオ・ミニ・ジャック・インプット
・ヘッドフォン端子(AUXインプットからの信号もヘッドフォン端子にステレオで出力可能)
・スピーカー出力端子(外部スピーカー・キャビネットに接続可能)
・外形寸法:540 (W) x 440 (D) x 610 (H) mm
・質量:32.84kg